今回は、大切なデータファイルのバックアップについてのお話です。
制作会社でも、そうではない会社でも、データファイルを共有するために
Terastationなどで管理されている場合が多いと思います。
Gitなどのバージョン管理ができない環境では、いかに最新のデータファイルを共有するかが
ポイントですので、共有サーバーのデータファイルを直接変更することも多いのではないでしょうか。

・みんなで共有している大切なデータファイルを壊してしまった!
・間違えて消してしまった!
・Terastationが、壊れてしまいデータファイルが全て飛んでしまった!

こんなこと、想像すらしたくありませんが、あり得ないことではありません。
そんな時のために、しっかりとバックアップを残していきましょう。

[A]Linkstationに自動バックアップ

Terastationは、Linkstationに自動バックアップをとることができます。
しかし、Macユーザーがいて、作業した際に生成される「.DS_Store」などが存在する場合などは、
バックアップエラーになり、完全にバックアップを残すことができません。
重要なデータファイルは、手動でLinkstationに複製しましょう。
※Linkstationへのバックアップ設定はミラーリングではなく増分バックアップをお勧めします。

しかし、
Terastationに接続できなくなった場合、Linkstationにも接続できません。
Terastationへのデータファイルの復元も容易でありませんので、
上記の方法は、最悪の事態に備えてのバックアップと認識しましょう。

では、どうするか?
頻繁に扱うデータファイルは、さらにバックアップを取りましょう。
一般常識から考えれば逆の発想かもしれませんが、TerastationのデータファイルをPCのローカルにバックアップします。

[B]TerastationのデータファイルをPCのローカルに増分バックアップ

TerastationのデータファイルをPCのローカルに増分バックアップします。
増分バックアップとは、
バックアップ先に元々存在するデータファイルを消さずに、バックアップ元で更新されたデータファイルのみを
上書きする方法です。
イメージは以下のとおりです。

【バックアップ元】「ファイル●」「ファイル▲」「新しいファイル■」
【バックアップ先】「ファイル●」「ファイル▲」「元々存在するファイル○」

上記を増分バックアップすると  ↓

【バックアップ元】「ファイル●」「ファイルB▲」「新しいファイル■」
【バックアップ先】「ファイル●」「ファイル▲」「元々存在するファイル○」「新しいファイル■」

同期(ミラーリング)してしまった場合

【バックアップ元】「ファイル●」「ファイル▲」「新しいファイル■」
【バックアップ先】「ファイル●」「ファイル▲」「新しいファイル■」

となってしまい「元々存在するファイル○」が、バックアップ先から削除されます。
これでも良いのですが、心配症の私は、「元々存在するファイル○」も残しておきたいのです。

今回は、フリーの同期ソフト「Synkron」で、同期ではなく、増分として使う方法を説明します。
「Synkron」は、同期ソフトなので、増分バックアップとして使うには、ひと工夫必要です。

※予め、TeraStationから、ローカルPCに手動でデータファイルをコピーしておいてください。

では、設定方法です。

[1]

Synkronを開く
01

[2]

フォルダー1
バックアップ元になる TeraStationのフォルダを参照ボタンから選択します。
/TeraStation/◯◯◯
左にあるスパナのようなアイコンをクリックして、
・既存のファイルのみ更新する
・マスター

にチェックを入れます。
02

フォルダー2
バックアップ先のローカルフォルダを 参照ボタンから選択します。
/users/◯◯◯
・スレープ
にチェックを入れます。
03
左下の詳細設定は、デフォルトの「テキスト ファイルにデータベースを格納する」でOK。

ここまでだと、同期の設定ですので、増分バックとして使用するには、ここからが重要です。

[3]

フォルダー2(バックアップ先)内に同期させないフォルダを作る。
例)
/users/◯◯◯/非同期フォルダ

バックアップ先フォルダ
 ├ファイル●
 ├ファイル▲
 ├ファイル■
 └非同期フォルダ←新しく作る

ここでは、同期させないフォルダを「非同期フォルダ」というフォルダ名にしました。

[4]

フォルダー2(バックアップ先)に同期させないフォルダを作ったら、
解析ボタンをクリックして[3]で作った「非同期フォルダ」のチェックを外します。
04
チェックを外すことで、ブラックリストになり、同期から除外されます。

[5]

上記で設定終了です。
右下の「同期化」ボタンをクリックします。
増分バックアップと同じような結果になったと思います。
消したくないデータファイルは、間違いなく「非同期フォルダ」に入れておきましょう。

必ず、仮のデータでテストをしてから、本番に挑んでください。
万が一、重要ファイルが消えたとしても責任はとれません。あくまでも自己責任でお願いします。

[C]さらに、TimeMchine で、バックアップ

私は、Macですので、[B]で生成したローカルのバックアップデータを更にTimeMchineで、HDD保存しています。

上記 [A]〜 [C] の3ステップで、3つのバックアップデータが、形成されたことになります。

今回は、あくまでもTerastationを「親」としたバックアップ方法です。
工夫すれば、様々な環境に対応できると思いますので、参考になればと思います。